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生理のメカニズム

生理とは

生理は「月経(げっけい)」と言って、周期は人それぞれですがほぼ毎月訪れる女性特有の症状です。

医学的には「月経」と呼びますが、普段は「生理」という表現を使う方が多いので、ここでは「生理」に統一してお話します。

生理とは限られた周期の中でおこる、子宮内膜からの出血です。私たちの目には出血があるように見えますが、実は子宮内膜の古くなったものがはがれ落ちて膣から排出されているのです。

子宮内膜は簡単に言うと子宮の内側を覆っているものです。子宮が部屋だとしたら壁紙やベッドといったところです。

子宮は卵子と精子がであった場合、子宮に着床して育つことになります。やがては赤ちゃんの部屋になる場所ですから、毎月生理という名の大掃除でふかふかベッドを作りなおしているというわけです。

生理とは長いお付き合い

初めての月経を「初潮(しょちょう)」、月経が終わることを「閉経(へいけい)」と呼びます。

妊娠の可能性を考える時に必ず、生理周期が気になるものです。本来は初潮も閉経も人それぞれですが、初潮の平均年齢12歳、閉経の平均年齢50歳と考えたら単純に38年間もの付き合いになります。

生理が毎月6日間あるとしたら、単純計算でも38年で2736日、およそ7~8年もの日々を生理と付き合っていくことになります。それだけに生理は健康な体作りにも繋がります。

生理があるということは妊娠の可能性があると考えられます。初潮があった時から、女性の体は子宮で赤ちゃんを迎える準備をし始めています。それだけに生理は女性にとって大切な症状です。

生理の仕組み

生理がおこる時、女性の体内でホルモンに変化があります。ここで関わるホルモンは2つあります。1つめは卵胞ホルモンの「エストロゲン」、もう1つは黄体ホルモンの「プロゲステロン」です。

エストロゲンは子宮や子宮内膜を成長させ、乳房のふくらみをつくり女性らしさを作りだすことが仕事です。プロゲステロンは赤ちゃんが着床して育つ場所である子宮内膜の整えます。2つの女性ホルモンが揃うことで妊娠に近づきます。

生理準備期間は低温期

生理準備期間

エストロゲンは卵巣から分泌されます。脳からの指令で脳下垂体(のうかすいたい)が、卵子のいる卵胞(らんほう)を刺激するホルモンを分泌します。刺激ホルモンによって卵胞は活発に働き、卵子(らんし)を育てます。

卵胞が卵子を育てている期間はおよそ2週間ほどです。この間に、エストロゲンが分泌されて一足先に子宮内膜を厚く柔らかくします。

生理をおこす準備機関であるこの期間は、低温期と呼ばれています。基礎体温のグラフでも低体温が続く期間があれば、その時は卵胞で卵子が育っている時だと考えられます。

生理周期や体温によって、低温期の期間や高温期との温度差は人それぞれなので、各自で基礎体温をつけて自分の低温期を研究してみてください。


排卵期

排卵期

卵胞が成熟したら卵子は、卵巣(らんそう)から卵管(らんかん)に排出されて運ばれます。卵管は卵子が精子と出会う場所です。

卵子を排卵した卵胞は、役目を終えたので黄体(おうたい)に変化します。黄体とは、成熟した卵子が排出された後の卵胞が変化する組織です。

卵子が卵管に飛び出した時に、卵管に精子がいれば受精の可能性が高くなります。もしも卵管で卵子と精子が出会った場合、2つは1つの「受精卵(じゅせいらん)」として子宮に向かいます。

排卵期の特徴のひとつに、おりものの増加が挙げられます。排卵期の頃におりものが出た場合は無色でゼリーのようにねばついています。逆に、いつもよりもこの症状がある時は排卵期を疑いましょう。


黄体期は高温期

高温期

卵胞が変化してできる黄体は、子宮内膜を発達させる手助けをする「黄体ホルモン(おうたいほるもん)」を分泌させます。

妊娠した場合は黄体ホルモンをもっと分泌させます。黄体ホルモンは卵胞に戻らずに高温期を維持します。

妊娠しなかった場合は2週間ほどで分泌が終了します。黄体ホルモンの分泌が終わると、再び卵胞は卵子を育てて低温期になります。子宮に受精卵が着床するまでは、このサイクルが繰り返されるわけです。

高温期は期間が人それぞれなので、何度か高温期を記録すると分かりやすくなります。高温期といっても、体温の上昇には個人差があります。もともと平熱自体が低体温の人は高温期になっても36度台のケースもあります。


月経期は生理期間

月経期

低温期で子宮内膜は厚くなりますが、着床しなかった場合には子宮内膜も再び新しく作りなおします。この時に不要となったものが生理(月経)として排泄されます。

生理中に排泄される血液や成分は、新たな赤ちゃんの着床ベッドである子宮内膜を作りなおす為の作業ともとれます。生理で不要な子宮内膜が排泄されることは、妊娠の為にもママの体の健康の為にも大切なことです。

生理がきたら排泄される量や、生理痛(月経痛)、血液の塊や変色がないか等を確認します。

イラストでは子宮内膜が着床時のフカフカベッドになるため、黒っぽく記してありますが月経時は経血として排泄されるので黒い経血がでるわけではありません。

生理期間はストレスもたまりやすく疲れますが、生理があるから翌周期に向けて子宮内は綺麗になるのです。