生理痛の頭痛対策

生理痛のなかでも頭痛は目に見えない症状の分、周囲にも気付かれにくくストレスをためる人も多くいます。薬を飲んで治る頭痛もあれば、生理中になる頭痛には薬が効かないという人もいます。

エストロゲンと頭痛の関係

エストロゲン

生理が始まる前に頭痛が始まるのはホルモンが不安定になっていることが影響しています。中でも生理前に増えていたエストロゲンが、生理開始に向けて減少することが頭痛と密接だと考えられています。

エストロゲンは女性ホルモンの1つで、卵子を作りだす卵胞期(らんほうき)と呼ばれる低温期に分泌されます。

エストロゲンは卵子を成長させるために必要で、卵胞期は特に多量のエストロゲンが分泌されます。このことからエストロゲンは、別名「卵胞ホルモン」と呼ばれます。

ところが卵子は生理開始前に成長して、卵管(らんかん)という子宮へ繋がる管に移動します。成長した卵子が子宮に向かうには卵管を通らなければいけません。

この頃は黄体期といって生理開始前のホルモンが不安定な時期です。卵胞は卵子を育て終えて、黄体へ変化します。エストロゲンも役割を終えます。

役割を終えたエストロゲンは生理開始に向けて、どんどん減っていきます。急にエストロゲンが減少するので、脳は血管が拡張して頭痛を引き起こしやすい環境を作ってしまいます。

生理に関わる頭痛の原因が必ずエストロゲンとは限りませんが、エストロゲン減少が原因でも生理開始前に頭痛が起こってしまうのです。

エストロゲンは頭痛を引き起こす原因のホルモンというわけではありません。本来、エストロゲンは女性らしさを引き出すホルモンです。生理に関わるのも生殖機能を促進するためです。

エストロゲンは閉経後の頭痛にも関係しています。閉経によってエストロゲンの分泌が減少することが、更年期障害の頭痛の原因になると言われています。女性とエストロゲンは、生理痛による頭痛だけではなく長い付き合いなのです。

頭痛と血行

生理痛からの頭痛に限らず、頭痛がある時はストレスも溜まっていることが多いです。深呼吸して新鮮な酸素を送り込んで首と肩の血行をよくすると、頭痛の痛みやイライラが和らぐことがあります。

ストレスや筋肉が凝り固まった状態で頭痛になる時は、緊張型頭痛の可能性が高いです。血行が悪いと脳にも新鮮な酸素がいきわたらず慢性的に頭痛が続きやすくなります。

頭、首、肩は繋がっていると考えて温めた濡れタオルで首から肩を温めます。生理中は湯船につかれなくても、シャワーを後頭部から肩に向けて当てて筋肉をリラックスさせます。

頭痛を和らげるツボ

生理痛による頭痛を和らげるためには、リラックスと十分な休養が大切です。疲労やイライラのストレスは頭痛を拡大させる原因の1つです。

生理の度に薬を飲んで頭痛を和らげることに悩んでいる人、薬を飲まずに頭痛を解消したい時はツボ押しを試してください。

妊娠の可能性が高い人、妊娠中の人はツボ押しの場所によっては子宮を刺激することがあります。紹介するツボ押しを、生理中以外で活用する時は必ず医師に相談して、無理はしないでください。

百会

百会頭痛に効果が期待できるツボで有名なのは「百会(ひゃくえ)」です。百会の場所は頭のてっぺん、ちょうど両耳から頭頂部に向けて指を移動してぶつかったところです。

百会は頭痛の痛みをなくすのではなく、血行を促進して古い血液が停滞しないように働きかけます。血行が促進すると体がリラックスするので、イライラからくる頭痛も解消しやすくなります。

百会を押す時は、指の腹を使って頭皮を傷つけないようにします。強く押せば効果が高いわけではありません。リラックスするためには指の力もほどほどに、力まないように気を付けます。

天柱と風池

天柱(てんちゅう)と風池(ふうち)のツボは首の後ろにあります。顔を使途に向けると首の骨の両サイドに筋肉が沿っているのが分かります。筋肉に沿って外側にあるのが天柱です。

天柱をツボ押しする時は親指で、他4本は頭を包むように添えると力が入りやすく、楽にツボ押しできます。押す場所の目安は髪の生え際です。髪の長い人は束ねてからツボ押しすると分かりやすいです。

天柱と風池風池は天柱が分かれば、天柱から更に外側に指1本ほど移動した場所です。顔を下向きにすると天柱から外側にくぼみが筋になっているのが目印です。

風池の場所は天柱に並行しているので、先ず天柱を見つけると分かりやすいです。天柱と並行して指1本外側に移動したところと言っても、実際に押して確認してください。首のツボを押すと指がツボにはまって気持ち良いのが分かるので、各自で確かめましょう。

天柱も風池も、首の血行を良くして気持ちをリフレッシュさせます。生理痛による頭痛でイライラしている時や、頭痛で頭が重く感じる時に天柱と風池を押すと筋肉もほぐれるので疲労回復も期待できます。

天柱と風池は睡眠不足による目ざめの悪い時や、集中力が出ない時にも効果が期待できるのでセットで覚えておくと便利です。

生理痛と頭痛薬

生理痛による頭痛は完治することが難しく、症状の緩和とストレスを軽減することが大切です。

どうしても頭痛に我慢できない時や、外出や仕事の予定で休めない時は頭痛薬に頼ることもあります。頭痛薬は頭痛による痛みを治めることが目的の鎮静成分が処方されています。

頭痛の薬で気を付けたいことは、薬を飲んでも効果が無いからと量を増やすことです。薬の服用間隔や量は定められた規定に従いましょう。

通常の頭痛の時でも妊娠の可能性がある時は服用を控えて、先ずは産婦人科に相談してください。