子宮頸がん検診の流れ

子宮頸がんを早期発見、治療することを目的とした子宮頸がん検診の内容と、検診の流れをわかりやすく解説します。子宮頸がん検診に緊張している人や不安を感じている人の参考にしてください。

受付

初診の場合は、所定の記入用紙に自分のことを書く時間も必要なので少し早めに行きましょう。

予約をしている場合は、時間と名前を伝えます。予約をしていない場合は待たされる可能性があります。

待っている間に、必ずトイレを済ませておきましょう。トイレを我慢したまま内診を受けることはおすすめできません。スクリーニングとして病院が尿検査を実施している場合もあります。

問診票

その後、子宮頸がん検診の問診票に記入します。内容は子宮頸がんの検査履歴・生理周期・結婚歴・妊娠出産、授乳経験の有無・婦人科系の病歴や通院中の症状・家族で子宮がんになった人がいるか等、婦人科系の質問があります。

最近、不正出血やおりもので気になることがあったら、予備欄に記入しておきましょう。

最終月経がいつだったのか記入することが多いので、あらかじめわかっていると安心です。

問診票は、子宮頸がん検診を受ける前の大切な情報源です。妊娠出産や婦人科系の病歴など、はじめて会うような人に教えたくないような内容がチラホラありますが、適切に検診を受けることができるように素直に記入してください。

もちろん、問診票の内容が外部に漏れることはありません。子宮頸がん検診を受けつけた医療機関でちゃんと管理されるので、安心してください。

着替え

病院

荷物をおいて着替える場所に案内されます。更衣室の場合もあれば、内診台の脇をカーテンで遮ってあるだけの場合もあります。

病院指定の検査着(ガウンやパジャマのようなもの)があるときは、それを着ることになります。私服のまま検査する場合は、ショーツを脱いでスカートだけの状態になります。

靴下やタイツ・ストッキング・レッグウォーマーなどは脱いで、裸足で内診台まで移動します。もしもオーバーオールなどで下半身に着るものが無い場合は、バスタオルを借りますがそうしたことのないように服装には気をつけたいです。

ピアスやネックレスなど装飾品は全て外しましょう。時計や財布は自己管理になるので、ロッカーに入れず検査室まで持参するようにしてください。

問診

診察室に移動したら、最初に記入した問診票をもとに診察があります。ここで大切にしてほしいことは、医師に対して自分の体の情報を知ってもらおうとすることです。

話しにくいかもしれませんが、問診時間を大切に設けている医師は、あなたの体を知ったうえで検査をしてくれる医師です。

月経のこと、妊娠出産でのトラブル、中絶や流産についても聞かれることがあります。でもこれは医療的な視点から子宮頸がん検診に必要な情報を求めているだけで、あなた自身の生き方をさらけ出すことではないので正直に伝えましょう。

この時に、子宮頸がん検診の内容や、今後の流れについても不安なことは聞いておきましょう。

内診台に移動

内診台

次は内診です。貴重品も診察室に持参して、指定のカゴなどに置いてください。

内診台は妊婦検診でも使用するリクライニングになっているタイプです。両足を置く場所が調節できて、内診のときも患者が無理な姿勢で疲れることはありません。背もたれを倒し気味にすることで体に力をいれない体勢になります。

怖くなると足に力が入ってしまいます。そんな時はちょっと深呼吸しましょう。

内診台ではお腹付近でカーテンを閉じるので、医師の顔や内診の様子が直接みえないようになっています。医師の顔が見えないぶん、ちょっとプライバシーが確保できます。

仕切りカーテンがない場合は、どんな検査をしているのか確認しながら進めることができます。そのほうが安心できる人もいれば、目を背けてしまう人もいます。仕切りが欲しいときは、医師や看護婦さんに聞いてみましょう。

子宮膣部の内診

クスコ最初に膣鏡(ちつきょう)という器具で、子宮の入り口を広げます。「クスコ」とも呼ばれている器具でサイズがSSSやLなど数種類あります。

クスコは金属製ですが、使用前に少し温めた温度に調節しているので「冷たい!」という事態にはなりません。

クスコを使用することで、内診時に膣の入り口が傷つかないように準備できます。婦人科系の内診ではよく使用されているので安心してください。

クスコを広げる時に、弱い痛みを感じる人もいます。そんな時は、足や手に力が入って体がカチコチになっています。体が力むと傷みを感じやすくなるので、手足の力は抜くように心掛けます。

でも、簡単に力がは抜けないものです。てすりを掴んだり、深呼吸してみましょう。我慢できない時はカーテン越しに、医師に伝えてください。

子宮頸部細胞診

先ずは子宮頸部細胞診(しきゅうけいぶさいぼうしん)をします。子宮頸部を、細い綿棒でなぞって細胞採取します。時間はほんの数分です。痛みがないので「もう終わったの?」と思う人もいます。

ここで子宮体がん検査も付け加える場合は、子宮内部に金属の器具をいれて子宮内膜(しきゅうないまく)をなぞって細胞採取します。

HPV検査

HPV検査は、新たに導入され始めた検査です。子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているか調べる検査です。リスクの高い16型や18型に感染しているかがわかります。

HPV検査は子宮頸部細胞診と同じで、子宮頸部の細胞を採取します。女性にとっては負担が少ないので、海外では子宮頸部細胞診とセットで行う国もあります。

ただ、日本では補助のでる検査には組み込まれていません。自治体の補助がない場合が多いので、自己負担になります。

エコー検査

最後にエコー検査をします。経膣超音波検査(けいちつちょうおんぱけんさ)とも呼ばれ、妊娠初期の検診でも行われます。X線を使用しないので、まんがいち妊娠していたとしても胎児に影響はありません。

清潔なキャップをかぶせた器具を膣に挿入して、子宮内をチェックします。ここでは子宮頸がんのみならず、子宮や卵巣にまつわる他のトラブルの早期発見も期待できます。

検査結果

検査結果は後日わかります。エコー検査や内診では、その場でわかることを教えてくれるので参考にしてください。

細胞診とHPV検査で陰性となった場合、原因となるヒトパピローマウイルスにも感染していなくて子宮頸がんの心配はないとわかります。

でも油断は禁物です。定期的に検査をうけることは続けてください。