妊娠初期の風疹

妊娠を考えている方は普段以上に体調にも気を付けていますが、特に妊娠前に風疹の予防接種をしているか確認すると、より安心できると思います。風疹は3日はしかとも呼ばれている通り、3日で症状が落ち着く病気ですが、妊娠初期に風疹にかかると胎児に影響しやすいと言われています。

風疹とは

風疹(ふうしん)は麻疹(はしか)に似ていて、赤く小さな発疹が首から始まり、全身に広がる病気です。熱は38度前後ですが、4人に1人は発熱もないと言われています。かかりやすいのは母体からの抗体がなくなる6ヶ月?1歳の赤ちゃんから10歳前後の小学生までです。季節は冬よりも春に発症しやすいようです。

感染は咳や唾液の飛沫感染、ウイルスがの出や粘膜について体内に広がります。その影響でリンパ節が腫れるた場合は腫れが治まるまで数週間かかります。

症状としては麻疹よりも軽く、3日程度で落ち着くので3日はしかと呼ばれています。ところが、軽い症状で済むのは子どもだけです。大人が風疹にかかると子どもよりも症状が重くなりがちです。更に、妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児に危険な影響を及ぼす可能性があるのです。

妊娠初期に風疹にかかると・・・

では、妊娠初期に風疹にかかることがどのように危険なのでしょうか。先ず、先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)という症状がありますが、これは妊婦が感染した後で、お腹の赤ちゃんもウイルスに感染しておこる症状です。心臓、視覚、聴覚などに障害を残す可能性があります。

具体的には目では白内障や緑内障、精神発達のおくれが確認されています。中でも多く診断されているのは白内障、心奇形、難聴だそうです。また、低体重児の可能性もあります。これらの症状が赤ちゃんに出た場合、必ずしも風疹だけが原因とは言えませんが、もしも妊娠初期に風疹にかかっていたなら大きく影響していると考えられます。

妊娠4週までに感染した場合、6割前後の確率で障害が発生します。しかし確率は徐々に減っていき、妊娠21週以降の感染では、風疹に感染しても妊娠が続行できることがほとんどです。このことからも、特に妊娠初期の感染が危険だと分かると思います。

妊娠前に予防接種を受けましょう

子どもの頃に風疹の予防接種を受けていれば効果は継続しているので問題ありません。接種の有無は自身の母子手帳で確認できると思います。母子手帳の記録もなく、ご両親や家族の記憶も定かでなければ風疹ウイルスの抗体検査を受けてみると、安心だと思います。

では、仮にこれから風疹の予防接種を受けなければいけない時は、必ず妊娠していない時に済ませておきましょう。予防接種のワクチンは風疹ウイルスを弱めた生ワクチンですから、妊娠してからでは接種できません。予防接種後も2?3ヶ月は妊娠を控えるように指導されます。

いざ妊娠してからでは、風疹の予防接種は受けることができません。ですから、風疹の予防接種は妊娠・出産の準備の1つとして忘れずに確認したいものです。

風疹の予防接種率の低い世代

昭54年4月2日~昭和62年10月1日に生まれた方、ちょうど現在20代の女性は風疹の予防接種率を受けていない確率が高い世代だそうです。法令の改正によって今まで中学校で接種していたのに、今度は赤ちゃんに接種することになりました。その為、その頃小学生だった子どもは中学で受けるはずだったのに受けることができなくなったのです。

現在は子どもの麻疹・風疹の予防接種を必ず受けているので、風疹が流行する可能性は極めて低いと思います。ただ、生まれてくる赤ちゃんの健康を考えると小さなことも素通りせずに確認した方が良いかもしれません。

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