2)両卵管摘出手術

1)妊娠から外妊の発覚 2)両卵管摘出手術 3)子宮外妊娠手術後

このページは妊娠を望んで当サイトに書き込んでくれていた「ぷりんさん」の妊娠に至った経緯から子宮外妊娠の発覚、両卵管の摘出手術、そして術後の様子を3ページにわたって掲載しています。

病院到着から手術まで

顔初めての病院、初めての先生、とても不安な気持ちでした。お腹の上からのエコーを受け、それから経膣エコーを受けました。仕切られたカーテンが開けられ、判断が難しいためもう一人先生を呼ぶと説明される。もう一人の先生がやってきて二人で画面を見ながら話し合いを始めました。「○○からの紹介で外妊って事なんだけど、どう思う?左って事だけど右も、??」「これか?」「これですね、」と会話が聞こえる。

再びカーテンが開けられて画像を見せられました。そこにはずっと見たかった赤ちゃんの姿がありました。急に我慢していた涙があふれました。「このチカチカ動いてるの、これが心臓ですね、分かる?」私の赤ちゃん…生きてる、心臓動いてる。ちっちゃい心臓が生きようと力強く動いていました。心拍も聞かせてもらい、ますます泣きじゃくってしまいました。やっと会えた、なのに…胸が苦しくて熱かった。

赤ちゃんが居たのは卵管、子宮じゃない。分かっていながらたずねた。「どうしてもとらないと駄目ですか?何とかできないんですか?」答えは分かっていました…でもどうしても聞かずにはいられなかったです。

いつ破裂してもおかしくないので緊急手術をすることになり、主人と説明を受けました。手術の必要性は"左子宮外妊娠"。手術法は"左卵管摘出"。考えられる合併症と対策は"麻酔は腰椎麻酔とする・術後しばらくは頭痛が見られる"。

輸血の必要性は"予想される出血は約200cc程度で輸血の予定はなし"。手術時間は40分ほど。左を摘出しても右が残るから後の妊娠には問題ないとの説明でした。手術は2時間半後といわれました。病棟の準備が整ったと看護士さんが車椅子を持って迎えに来た。自分で歩けると言ったけれど破裂するかもしれないからと、車椅子に乗せられた。

病室についてからは私の意志とは反して着々と手術の準備が進められました。順番ははっきり覚えていないけれど、

・術衣に着替える   ・感染症検査のための血液検査の採血数本
・心電図を測る    ・胸部レントゲン撮影
・剃毛される     ・尿道に管を入れられる
・耳たぶに針を刺し、止血の時間を計る(私は5分と長いらしい)
・麻酔を効きやすくする為の筋肉注射
・同意書へのサイン  ・点滴

悔しくて悲しくて、その間もずっと泣き通しでした。看護師さんたちが「手術、こわくなってきたの?」と優しく語り掛ける。そんなことじゃなかった。あんなに力強く生きようとしてる赤ちゃんの命を、あと少しで取り除いてしまわなければいけない…仕方ないとはいえ、自分が望んで望んでやっとやってきた大切な命を奪ってしまうのだ。それを思うと辛く、苦しく、悲しく、痛く、そして悔しくて、泣かずにはいられなかった。

時間が来た…。来てしまった。主人に付き添われて手術室へ向かいました。主人と離れるのが不安で恐かったのを覚えています。赤ちゃんに精一杯心の中で話しかけました。

ごめんね、すごく会いたかったよ。産んであげられなくてごめんね。
でもあなたが居るって分かってからずっと嬉しかったよ。ごめんね。

両卵管摘出手術

顔手術台に移り、腰椎麻酔を受ける。あまりの痛さにのけぞってしまいました。両手を縛られる(何の為に?と思ったが後で分かりました)。しばらくすると痺れが両足に広がり、それを確認後、手術が始まった。

下半身麻酔のため、意識ある中での手術。恐い、口の中がからからに渇いて息が苦しくなる。お腹の中に手を入れられて体の中の内臓をかき回されるような感覚に身がよじれそうなほど気分が悪くなり、何度も吐き気を催す。苦しくて身がよじれる…縛られた腕を振り解いて逃げ出したくなり暴れてしまう。看護士さん?が腕をつかんで抑えていた。

術前にお願いしていた通り、切除した部分を見せてもらった。見て、頷くしか出来なかったけど、赤ちゃんにさよならを言わなくちゃ…と思った。辛かった。後はもう縫合して終わるんだ、早く終わって欲しい…そう思ったのになにやら様子が変だった。ざわつく室内、もう一人誰か先生を呼ぶ指示が聞こえる一体なんなの、苦しい、一刻も早く終わって欲しいのに。

しばらくして誰かが入ってきて相談を始めました。息が苦しくなり、鼻に酸素と眠りを誘う?チューブが取り付けられました。意識が朦朧とする中で、「旦那さんを連れてきて」という言葉が聞こえてきました。どういうことなんだろう?数分後だろうか、左手を握る暖かい手…主人でした。

急に落ち着いたように思います。その時3人になっていた先生達が主人に何かを話していました。内容はきちんと聞き取れなかったけれど、主人の「お願いします」をいう言葉が聞こえて、、終わると思ったのにまだ終わらない…なんとなく嫌な予感がした。

あぁ…右も取るんだ…。両方の卵管がなくなるんだ、。絶望感が体中に広がり、体がとてつもなく寒くて震えが襲う。この震えは術後もしばらく止まりませんでした。右の卵管も摘出し、その後洗浄して縫合。予定では40分だった手術は1時間40分強で終わりました。主人の涙が私の手につたっていました。

術後はしばらく眠っていたようです。目が覚めてからは麻酔のせいで胸から下が自分じゃないような感覚でした。足はビリビリと電気が走っている様な感じです。動けなくて足と腰が不快で、押してもらうと少し楽になりました。

主人に聞くと、右の卵管も術前赤ちゃんが確認できた左の卵管同様に肥大していて置いておけず、右も外妊の可能性…このままおいておいても使い物にはならないとの事で切除しますがいいですか?と説明を受け、お願いしますと承諾したとのことでした。 双子だったかもしれないんだ、また涙があふれました。


1)妊娠から外妊の発覚 2)両卵管摘出手術 3)子宮外妊娠手術後