2015/11/3

女性ホルモンと上手につきあう

女性ホルモンは月経開始から妊娠・出産を経て一生つきあうホルモンの1つ。妊娠中の気分の浮き沈みや、産後の不安な気持ちに関係している女性ホルモンと上手に付き合いましょう!

女性ホルモンとは

女性ホルモン女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロンという脳のサインによって卵巣で生成される2つのホルモンの総称です。

エストロゲン

エストロゲンは、主に女性らしい体や妊娠・出産に備えて子宮内膜を強化するホルモンです。エストロゲンは生理終了から排卵期がはじまるまでに分泌されます。エストロゲン分泌のわかりやすい特徴は基礎体温を下げることです。この時期を卵胞期(らんほうき)と呼びます。

エストロゲンの分泌が多いときは、精神的にも穏やかな気持ちになりやすく、肌の調子もよくなります。メイクののりが良いと感じる人もいます。新しいことに挑戦したり、ダイエットなど運動をするにも適した時期です。

プロゲステロン

プロゲステロンは、主に妊娠をサポートするホルモンです。妊娠前は受精卵が着床しやすい環境を整え、妊娠中は妊娠継続をサポートします。プロゲステロンは排卵後から次の生理開始までに分泌されます。大きな特徴は、体温をあげる働きがあることです。この時期を黄体期(おうたいき)と呼びます。

プロゲステロンの分泌が多いときは、精神的に不安を感じやすくイライラすることがあります。肌の調子も変わりやすく、急に吹き出物ができることがあります。

生理前に急に食欲旺盛になったり、甘いものが食べたくなるのもプロゲステロンが食欲増進させているからです。

妊娠・出産でかわる女性ホルモン

妊娠・出産で女性ホルモンの働きが目立ちます。妊娠するためにも妊娠を継続するためにも、女性ホルモンのもっている働きが女性の体を助けてくれるのです。妊娠すると、出産までエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が増えます。

女性ホルモンの分泌量が増えることでより子宮をサポートして出産まで助けてくれるわけですが、実際にはホルモン変化によって困ったことも出てきます。

ホルモン変化の影響として、例えば食欲が増えたり減ったり、食の好みにまでこだわりたくなる時期があらわれます。肌が荒れたり調子がよくなったり、今まで相性のよかったメイク用品や化粧水が合わなくなることもあります。

精神的には「私が母親になれるの?」「赤ちゃんを産むことが怖い!」というような不安が大きくなる時期もあります。こうしたことは、全て妊娠中の女性ホルモン増加による影響が考えられます。出産までサポートするためのホルモン増加といえども、体がすぐに適応できずに戸惑ってしまうことが多々あるのです。

妊娠中のさまざまな変化

ストレス妊娠中の肌荒れや睡眠不足、精神的な不安の原因の多くに上げられるのが女性ホルモン分泌量の変化です。妊娠によってエストロゲンもプロゲステロンも増加するので、様々な症状を感じるようになります。症状の感じかたや影響具合は個人差がありますが「ホルモン変化が原因」と言われても、「じゃあどうしたら良いの?」と思ってしまいます。

結論的には妊娠で女性ホルモン以外にも変化が多いので、原因を女性ホルモンと決めつけることができず「妊娠中だから仕方ない」というところに落ち着きます。

でも、だからといってイライラや肌荒れ、食欲不振が治まるわけではないのが苦しいところです。不快症状や変化は減ってほしいけれど、女性ホルモンがなければ妊娠継続がもっと大変になるのです。

妊娠・出産ほど女性ホルモンの増減を意識することは少ないとも考えられるでしょう。妊娠して女性ホルモンの分泌量が増えたところで、それに伴う症状にはできる限り対応するしかありません。イライラを鎮めるためにはリラックスできる環境やアイテムを考えてみるなど、自分にあった緩和方法を探します。

でも、緩和方法を探すことを楽しく考えたり、特別な時期だと考えて今まで以上に自分をいたわって楽しむことも忘れないでください。女性ホルモン増加による症状は、けっして妊婦を苦しめるものではないのです。

産後は女性ホルモンが急激減少

妊娠中も女性ホルモンの増加に悩まされますが、産後は胎盤がはがれ落ちると同時に女性ホルモンまで急激に減少します。

胎盤がはがれ落ちることによって、脳は女性ホルモンに対して妊娠継続という任務を解除します。そのため産後は一気に女性ホルモンが減少します。このショックは閉経期に突入したときと同じくらいだと言われています。

周囲は産後の産後の育児サポートに注目しがちで、女性ホルモンの急減少で母体がボロボロになっていることには気がつきにくいケースもあります。どんなサポートが必要なのか考える前に、周囲が母体のダメージを知ることも必要です。

妊娠中も、赤ちゃんの健康状態だけではなく妊婦自身の体の変化を周囲と共有していくことが理想です。「出産したらもう動けるでしょう」という言葉が出ないように、自分の体と心の変化を伝えるように心がけるのも、1人で悩んでマタニティブルーに陥ることを予防する策となります。

ホルモンバランスをコントロール

ウォーキング私たち女性は、妊娠や出産で女性ホルモンに振り回されているイメージがありますが、体重コントロールはホルモンバランスにも影響しています。

例えばエストロゲンは脂肪細胞からも分泌されるので、痩せすぎている女性にはエストロゲンの分泌量の少ない人がいます。だからといって太りすぎては分泌量が増えすぎてしまいます。標準的な体重を目指すことも、女性ホルモンと上手につきあうコツです。

妊娠中も簡単なウォーキングがてら散歩を心がけるなど、激しいダイエットではなく緩やかに体重増加を予防する心がけを忘れないようにしましょう。急激な体重増減をおさえて女性ホルモンの増減を緩やかにします。

妊娠・出産による不快症状や不安感を責めずに、女性ホルモンの変化を受け入れることも忘れないでください。目に見えないけれど、女性ホルモンの急激な変化は疲れるのです。産後に体が回復するにつれて女性ホルモンも落ち着きます。それまでは皆が経験することと割り切って、無理せず母体をいたわってください。

2015・11・3 e-妊娠、みみいペン


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