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風しん抗体検査について

2013年前半は風しん患者が23週間で1万人を超えました。その後は徐々に患者数も減少している地域が多く安心しがちですが、流行時に懸念されていた先天性風しん症候群は増えています。自分が風しん予防接種を受けたのか、今も抗体が残っているのかは検査でも確認できます。

妊娠初期の風しん

妊婦と風しん風しんが流行すると、様々な場所で注意喚起されているのが妊娠初期の風しんウイルス感染です。もちろん、どんな年齢でも性別に関係なく感染予防は必要です。でも、妊娠初期は特に気をつけてほしいのです。

各器官が作られ始め、まだ臓器も出来上がっていない妊娠初期の胎児が風しんウイルスの影響を受けると、先天性風しん症候群になる可能性が高いと言われています。

風しんウイルスの影響は、受精卵が着床したあと妊娠3週目から20週目が最も危険だと言われています。つまり、妊娠初期に風しんウイルスに感染すると、母体感染なのに胎児に影響が出やすいと考えてください。

逆に妊娠20週以降で母体が風しんウイルスに感染しても、さほど胎児への影響は少ないと考えられています。だからこそ、妊娠20週までは風しんウイルスに過敏になるべき時期といえます。

風しんの場合は、流行が過ぎ去って安心できません。大流行であるほど、風しんの爪跡が胎児にむかってしまう可能性が高くなるからです。だから妊娠を考えている女性や、妊娠中の女性の風しん予防は、自分だけではなく赤ちゃんのためだと考えてください。

先天性風しん症候群になると

もしも胎児が風しんウイルスの影響をうけて、先天性風しん症候群になると以下の症状があらわれる可能性があります。どの症状が強く出るのかは人それぞれです。でも、どれも生まれたての赤ちゃんにとっては辛い症状です。

まず、先天性風しん症候群の主な症状を説明します。

・先天性の心臓疾患。心疾患を抱えた状態で出生します。動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞうしょう)と、肺への血液が減少する肺動脈弁狭窄症(はいどうみゃくべんきょうさくしょう)。

・白内障。目の水晶体が白く濁ってしまいます。視力低下が心配です。赤ちゃんの白内障手術は全身麻酔のうえに執刀できる病院も限られています。

・難聴。この症状は赤ちゃん自身では訴えにくいので、発見が遅れがちです。

・低体重で出生。特に新生児は低体重だと抵抗力や体力が心配です。産院では、通常より入院日数が長引く可能性があります。

他にも発育遅延や精神発達遅延が挙げられます。これらの症状を先に予防してあげるためにも、母親として風しんの予防を考えていきましょう。

風しん抗体検査

風しんの予防接種を受けたかどうかは、自身の母子手帳や成長の記録を確認してください。ただ自分で確認できない人も多いのが現実です。抗体はあるけれど、どれほど保持できているか解らないのも不安です。

そんな時の確認手段の1つが、風しん抗体検査です。抗体は、その病期に抵抗できるパワーです。感染することで抗体が増えて、年齢を重ねると少しずつ減っていきます。

風しんの抗体検査は、血液を採取しておこないます。病院で検査しなければわかりません。風しんの流行を受けて、自治体によっては風しん抗体検査の補助や助成もおこなわれています。

厚生労働省は、子どもをのぞんでいる男女の風しん抗体検査の全額補助の方針を来年度の予算に組み込みました。ちなみに現在は補助の割合や有無が、各地域の自治体によって異なります。抗体検査は義務ではありませんが興味のある人は活用しましょう。

風しん抗体価とは

血液検査で風しんの抗体価(こうたいか)を出し、風しんウイルスの免疫の有無を知ることができます。抗体価は8倍を最低基準値にして、16倍32倍・・・というように倍数で表わします。

もしも妊娠初期に抗体価が8以下だった場合は、注意してください。風しんへの抵抗力が非常に弱いので流行時は注意してください。

抗体価が8〜128倍程度まであるなら、すでに風しんウイルスに感染したことがあると思ってください。でも抗体は年々減るのもです。

抗体価が256以上になると、抗体がかなり強いということです。これはとっても安心したくなりますが、逆を考えると抗体がついたばかり、つまり風しんに感染したばかりだとも考えられます。でも、なかには抗体価が高いままでいる人もいるし、感染して完治後も抗体価が変わらない人もいます。

妊娠したら風しんの予防接種を受けることができません。だからこそ、抗体検査や予防接種について、夫婦で早くから考えることが大切です。

2013・10・28 e-妊娠、みみいペン


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