妊娠が引き起こすトラブル

症状と対策

トラブルの心構え

トラブルが起こったときに危ないのはあなたの赤ちゃんです。不安なときは医師の説明だけではなく落ち着いてより多くの情報を集めましょう。

どんなに確率が低くたってトラブルが起こる可能性はあるのです。何か特別な症状が出た場合は情報を過信しすぎないことが大切で、必ず医師に相談をしてください。

少量の出血

受精卵が着床するときや生理予定日に出血することがあります。いつもより量が少なく薄いもので妊娠の継続には影響のないものです。流産を心配する人が多いですが、もし結果として流産してしまうときは染色体異常など避けられないものがほとんどです。

子宮外妊娠

受精卵が子宮内膜以外に根をはって着床してしまうことで、全妊娠の2%程度の出現率です。子宮外妊娠は妊娠を継続することは出来ません。胎のうが確認できれば子宮外妊娠を否定できます。

子宮外妊娠の初期症状

妊娠検査薬で陽性反応が出ることが多く、下腹部の特に片側だけに激しく差し込むような痛みがあります。初期の出血は少量で、出血がないこともあります。

胞状奇胎

妊娠初期の胎盤が作られる時期に、絨毛が異常増殖して赤ちゃんを包み込んでしまう病気です。栄養膜が胎盤を作れずに透明で水疱状のつぶに変わってしまいます。

症状としては断続的な茶褐色のおりものがあったり、つわりの症状が重かったりします。全胞状奇胎と部分胞状奇胎があり全胞状奇胎の場合は妊娠を継続することが出来ません。

絨毛がん

胞状奇胎や流産、あるいは妊娠後に膣や子宮に腫瘍が出来てしまう病気です。とくに胞状奇胎のあとに、hCG値が上昇してしまうことが原因に挙げられています。

妊娠悪阻

「つわり」が妊娠生活に影響を及ぼすほど悪化してしまうことです。1日に何度も嘔吐を繰り返し極端に体重が減ってしまうこともあります。点滴や入院が必要になります。

子宮頸管無力症

子宮と膣を結んでいる「子宮頸管」が、何の自覚症状もないまま開いてしまう病気です。当然赤ちゃんが予定より早く下りてきてしまい、流産か早産の可能性が増えます。

妊娠週の早い時期に子宮頸管無力症が分かっていれば、頸管縫縮術(けいかんほうしゅくじゅつ)の手術をして頸管下部を縛ることで対策が出来ます。

子宮後屈

子宮後屈は5人に1人くらいの割合で見られ、通常はおなか側に傾いている子宮が背中側に傾いています。

妊娠を継続するのに何も問題がない場合がほとんどで、子宮が大きくなる妊娠初期の終わりごろまでには通常の子宮の位置に戻ります。

逆子(骨盤位)

妊娠中期に逆子と言われる妊婦さんは約3分の1ぐらいいます。最近は逆子体操は効果がないと言われ始めているので、医師がすすめない場合もあるでしょう。お産が始まる頃にはほとんどの人が自然に治ります。(逆子確率3%~5%)

妊娠高血圧症候群

過去には妊娠中毒症と呼ばれ、高血圧、尿タンパク、むくみのどれかの症状が出てしまうことでした。妊娠高血圧症候群と改名された現在では、むくみは現在は項目から外されています。

妊娠高血圧症候群の初期症状としては、急激に体重が増える、ひどく手足がむくむ、頭痛がある視力が落ちるなどがあげられます。

症状が出やすいのは妊娠8ヶ月以降の後期で、約1割程度の妊婦さんが発症します。予防としては休養と睡眠、精神安定、食事制限があります。

妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠をきっかけに血糖値があがってしまう病気です。出産後は元の数値に戻ることがほとんどで、妊娠中も食事療法や運動で血糖値をコントロールすれば深刻な問題には発展しません。

子癇(しかん)

妊娠中毒症が悪化して発作や昏睡状態を起こした状態を言います。非常に危険なトラブルですが、妊娠中毒症を適切に管理することで予防が出来ます。

HELLP症候群

HELLPとは溶血、肝機能異常、血小板減少の頭文字をつなげた名前で、症状もその通りになります。肝機能の悪化が特徴で、吐き気や嘔吐、頭痛が起きることもあります。






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