ノロウイルスの症状について

妊婦のノロウイルス感染

ノロウイルスは特効薬がないので妊婦にとってはとてもつらい病気です。では妊婦がノロウイルスに感染すると具体的にどんな症状が出始めるのでしょうか?

度重なる嘔吐

ノロウイルスに感染すると嘔吐が何度も続きます。食中毒などのように食事の影響とは無関係で、ウイルスが体内に侵入していることが原因なので、空腹で胃がカラでも嘔吐症状があります。

妊娠中は嘔吐による脱水症状が心配です。なにか食べたり飲んだりすれば、そのぶん嘔吐してしまうので飲食は控え気味になります。

嘔吐が続いている時に、寒気を感じることがあります。発熱を伴うこともあるのです。嘔吐と発熱がある場合、脱水症状に要注意です。

嘔吐を止める薬は、逆にウイルスを胃に停滞させて増殖させる可能性があるので控えてください。

腹痛と下痢

腹痛から下痢になることは風邪でもありますが、ノロウイルスによる腹痛と下痢はしつこいくらいに繰り返されることがあります。症状が目立つときは動けないほどです。

あまりに腹痛と下痢が続くと、赤ちゃんまでどうにかなってしまうのではと心配になってしまいます。お腹に力を入れていると、お腹が張ることもあります。

腹痛や下痢は、通常なら薬で症状を抑えることもできます。でも、ノロウイルスに対しては逆効果になって胃腸を荒らしてしまう場合もあるので、妊婦は市販の薬を控えてください。

寒気・悪寒

寒気

急に悪寒を感じるときは、発熱を疑ってください。ノロウイルスによる発熱は、あまり高熱にはならないと言われていますが人それぞれです。37度程度でも寒気を感じる場合もあります。

発熱した場合は筋肉痛を伴う場合もあって、インフルエンザと間違いやすいのですが治療薬は全く違うので、個人で判断しないように心がけましょう。妊婦が解熱剤を使用するときは、必ず医師の許可を得てください。

眠れない

嘔吐や腹痛によって、睡眠時間が確保できなくなります。妊娠中はお腹をバランスよく支えるために、普段以上に体力を使います。

疲れても症状が続いて眠れなくなると、足元がふらついたり集中力が低下してさらに疲れやすくなることが心配です。

嘔吐や下痢が続くときは寝室までいちいち戻るのも面倒です。普段と眠る場所が違っても、自分がラクな場所で好きな姿勢で休んでください。

フラフラする

急な発熱や嘔吐、下痢によって体力が一気に奪われます。妊娠中は思っているよりも疲れやすく、休息が必要です。

ノロウイルスの影響で水分や食事が進んでいないときは、貧血も心配です。無理をせずに横になる時間を大切にしてください。

嘔吐や下痢のあとは、すぐに体を動かさずに少し休んでから立ち上がります。急に動くと、めまいがする場合もあります。

胃のあたりが不快

妊娠中期以降は、子宮が大きくなってそのうえの臓器を押し上げます。胃が押し上げられると、胃もたれのような感覚があります。そこにノロウイルスの嘔吐が始まると、さらに不快感が増します。

嘔吐が続くときは何を食べても吐いてしまうので、落ち着くまでは食事も控えます。空腹感も胃腸の不快感をもたらします。ただ、こうした不快感は嘔吐症状が改善すれば、自然と治まります。

こんな時は病院へ相談

こんな症状が目立つときは病院に相談してください。

ノロウイルスは特定の治療薬がなく、家庭での対処療法がメインになります。だから症状が治まるまでは病院に行っても仕方がないという見解もあります。でも、妊娠中の体は、ちょっと注意して看護する必要があります。

・顔色が悪く自力歩行できない。
・激しい嘔吐や下痢が3日以上続いて治まらない。
・立ちくらみや貧血症状がある。
・お腹の痛みがある。

ノロウイルスに特効薬がないとはいっても、症状が不安な場合は病院に相談するべきです。普段妊婦検診に通っている病院や、かかりつけの内科に相談してください。

妊娠中のノロウイルス感染症の症状の有無は、人それぞれです。友達が1日で治まったからといって自分もそうだとは限りません。脱水症状を予防したり、病院のサポートが必要な場合もあると考えてください。

病院に相談するタイミングを調べたりアドバイスを聞くと、自分の症状にあてはまるのか迷ってしまいます。どのタイミングで相談や受診をすれば良いのかが問題です。

病院に相談するタイミングは、「ホームケアだけで大丈夫だろうか?」と不安になったときです。そのタイミングは人それぞれです。自分で不安になったら問い合わせだけでもしてください。特に持病のある人は、早めに治療計画を決めたほうが安心です。

心配なときは医師の指導に従うのが1番です。家庭で対処するのか病院で点滴などの処置を受けるのかは医師の判断に委ねましょう。

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