赤ちゃんへのアレルギー遺伝

アレルギーは遺伝する?

妊娠中に気がかりなことの1つが、赤ちゃんへのアレルギー遺伝です。結論からいうとアレルギーは優性遺伝なので親から子へ遺伝する確率があります。

しかしアレルギー発症の原因は遺伝だけではありません。生後の環境や食事内容が影響したり、もともとの素因があることも忘れないでください。

つまり、アレルギー遺伝は、赤ちゃんがアレルギー体質になる原因の1つにすぎません。

優性遺伝とは

赤ちゃん

優性遺伝(ゆうせいいでん)とは、遺伝する可能性が極めて強く現れやすい遺伝子です。

遺伝子とは不思議なものです。例えば、パパの目が一重で、ママの目が二重の場合、一般的には二重のほうが遺伝しやすいと言われています。つまり二重は優性遺伝子というわけです。

よく勘違いされるのが「優性」という言葉から「優秀な遺伝子」だと捉えることです。確かに遺伝能力が強いのは優秀かもしれませんが、遺伝して欲しい優秀な才能を指しているのではなく、遺伝しやすい遺伝子を優性遺伝と呼んでいます。

アレルギーに関わる遺伝子も優性遺伝なので、親子間で遺伝しやすいというわけです。

ちなみに劣性遺伝(れっせいいでん)は、次の世代にすぐに遺伝があらわれない遺伝子です。けっして、遺伝子が劣っているのではありません。

現在、「優性」と「劣性」という表現は誤解を生じさせるとして、別の表現方法も考えられているそうです。例えば、「優性」という言葉を使わずに「顕性遺伝(けんせいいでん)」と呼ばれます。

母体がアレルギー

母体がアレルギーを保持している場合、アレルギー体質が遺伝する確率はゼロではありません。

確率でいうと30%ほどで、この割合を多いと考えるか、半分以下のわずかな確立だと考えるかは各家庭の意識によります。

アレルギーで悩んだり、女性ならではの肌トラブルに長年苦労してきた人にとっては遺伝によって子どもが苦労するのではないかと心配になります。

ここで気をつけたいのは「確率はあっても必ず遺伝するとは確証されていない」ということです。

アレルギー妊婦さんの心構え

妊娠中の心構えとしては、今から遺伝を自分で変えていくことはできないので、これからのことを前向きに考えることをおすすめします。

自分を責めてストレスを溜めてしまっては、遺伝うんぬんよりも赤ちゃんの成長の妨げを作ってしまいます。

不安や心配はありますが、まずは母体の健康とアレルギー悪化を予防することが第一です。不安やストレスでイライラしたり、運動不足や偏った栄養で過ごしていたら赤ちゃんの育つ母体環境は良いとは言えないからです。

父親がアレルギー

もしも母体ではなく、赤ちゃんの父親側がアレルギーの場合、これも遺伝する確率があります。ただし母体がアレルギー体質でない場合は、確立がさがるとも言われています。

アレルギーパパさんの心構え

もしも赤ちゃんにアレルギーが遺伝するとしても確率は人それぞれで、どの程度の症状になるのかも人それぞれです。つまり誰もがまったく同じ遺伝をするわけではないのです。

同じようなアレルギーをもった男性の子どもが、やはりアレルギーを発症したとしても、わが子も同じだとはわかりません。もしかして全くアレルギー症状が出ないかもしれません。アレルギー遺伝は生まれて育ててみないとわからない面も多いです。

今できることは、妊娠中で動きに制限のあるママに変わって、産後の育児環境を整えることです。たとえばホコリやカビは呼吸器官に悪影響を与えるアレルギーの原因になります。

普段動かさない大きな家具の裏や、妊婦が手の届かない高い場所の掃除をしてあげましょう。産後の赤ちゃんが育つ環境も、アレルギー症状に影響します。

両親ともにアレルギー

へその緒

両親がアレルギー保持の場合は、さらに遺伝の確率が高まります。両親ともにアレルギーがある場合の確率は50%以上だと言われています。これはちょっと高い確率です。

アレルギーのある両親の心構え

両親がアレルギー症状に悩んでいることから、子どもへアレルギーの遺伝子が遺伝してしまうことを危惧したり、申し訳ないと考えるのは仕方のないことです。

アレルギー症状で生活面に影響がでることを経験している場合は、どうやったら大変な思いを軽減できるか話しあってください。症状を経験しているからこそ、わかることもあります。

なぜかアレルギーであることはマイナスイメージが持たれがちですが、それも個性と考えて赤ちゃんを迎える気持ちが必要です。

また、両親ともにアレルギーに悩んでいる場合でも子どもに遺伝しないケースもあります。そのため、最初から自分たちのパターンに当てはめずに赤ちゃん個人の様子をしっかり観察することも必要です。

アレルギーのない両親

アレルギー症状を両親が保持していない場合、赤ちゃんがアレルギーを発症する確率も低くなります。しかしながら、産後の育児環境や食事内容によって遺伝とは関係なく、アレルギー症状があらわれるケースもあります。

アレルギー症状があらわれるパターンは、遺伝意外にも沢山あるので、両親ともにアレルギー症状がないからといって無関係ともいえないのです。

今できることは、乳幼児のアレルギーに対する知識を深めることです。産後の食事や授乳、生活環境でもアレルギーの原因に繋がることがあります。赤ちゃんのアレルギーとはどんなものか、興味をもってください。





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