妊娠中の乳酸菌

乳酸菌は腸内環境を整えて善玉菌を増やすことで、妊娠中の便秘解消をやさしくサポートします。乳酸菌を摂取するときの注意点や、胃酸で死滅した乳酸菌はどうなるのかもわかりやすく説明します。

乳酸菌とは

乳酸菌とは、糖を分解して乳酸をつくる菌類の総称です。有名な乳酸菌では「プロバイオテクス」があります。いわゆる「善玉菌(ぜんだまきん)」です。プロバイオテクスは私たちの体に良い影響を与えて腸内環境を健康に保つ細菌の総称です。

食物性乳酸菌は米や豆類、野菜を発酵させる乳酸菌です。植物性乳酸菌の強みは生育環境に対して強いことです。例えば一緒に乳酸を生成する糖の濃度が低かったり温度が安定しなくても、死滅しにくいのが植物性乳酸菌です。日本人は和食で味噌や漬物を食べるので、自然と腸まで届けやすい植物性乳酸菌を体内に取り込んでいます。

牛乳など乳製品に関わるのが動物性乳酸菌です。動物性乳酸菌は栄養バランスがよい環境を好み、酸に弱いので胃酸など体内で死滅しやすい特徴があります。そこでヨーグルトや乳飲料は各メーカーが酸に強く腸まで届きやすい乳酸菌を開発して活用しています。つまり乳酸菌は「これが乳酸菌だ!」という1つがあるのではなく何十種類、何百種類もあるのです。

乳酸菌で便秘解消

妊娠中の便秘トラブル

便秘乳酸菌といえば便秘解消を思い浮かべる人も多いでしょう。腸の活動が停滞すると、腸に溜まったガスや不要物を排泄しようとする蠕動運動(ぜんどううんどう)が弱くなります。蠕動運動が弱まれば、腸にはずっと不要なものが溜まり、なかなか便として排泄されなくなってしまうのです。

妊娠中に困るのは便秘です。便秘で腹痛が続いてお腹が張ると、赤ちゃんが心配になります。無理をして排泄しようとお腹に力をいれすぎることも危険です。理想はお腹に力を入れずに、便秘解消することです。

善玉菌と悪玉菌

善玉菌(ぜんだまきん)を知っていますか?その名のとおり、体によい影響を与える役割をもっています。便秘中の腸は悪玉菌が増えて、善玉菌が少ない状態だと想像してください。悪玉菌は腸の働きを停滞させるので、自然な便通が出にくくなります。

さらに日和見菌(ひよりみきん)といって多いほうの菌になる性質の菌もいます。悪玉菌が多い状況なら、日和見菌も悪玉菌となるので困ります。そこで乳酸菌が腸に作用すると、善玉菌を増やす(=日和見菌も善玉菌に変化)ので腸内環境が整いやすくなります。

善玉菌が増えて悪玉菌が減ると、有害なガスや不要物も減るので便秘になりにくくなります。妊娠中は乳酸菌で便秘解消するだけではなく、継続して便秘になりにくい腸内環境をつくりましょう。

便秘だけではなく肌荒れも

妊娠中の注意点は、乳酸菌を急激に摂取することで、腸内環境が活発化して下痢や腹痛を引き起こすことです。妊娠中は1日だけ大量に摂取するより、定期的に乳酸菌を取り込むほうが安心です。

ちなみに便秘は肌荒れにも影響します。肌が過敏になりやすい妊娠中は、便秘がきっかけで吹き出物がでるケースもあります。乳酸菌の良いところは、体の中から健康にすることで便秘だけではなく肌荒れなど他のトラブルにも優しく作用するところです。

妊娠中の便秘についてはこちらで詳しく説明しています→

乳酸菌を含む発酵食品

乳酸菌は発酵食品からとりいれることができます。身近な食品ではヨーグルト、ナチュラルチーズ、味噌、漬物に乳酸菌が含まれています。

ところがヨーグルトの乳酸菌は、胃を通過するときに胃酸で死滅する可能性があります。死んでしまった乳酸菌は効果がなくなるのかと心配ですが、死んだ乳酸菌も腸までたどり着けば、善玉菌のエサになるので腸内環境を整えるサポートをしていることに変わりはありません。

妊娠中も食品からなら安心して乳酸菌を摂取できますが、食べ過ぎは禁物です。大量摂取で大きな効果を期待するのではなく、適量を継続することが体の内側を綺麗にするポイントです。

乳酸菌のサプリメント

妊娠中も乳酸菌は摂取したいです。気を付けることは、乳酸菌の摂取量ではなく乳酸菌を含む食品や飲料の摂取量です。食品や飲料に含まれる塩分や糖分を摂りすぎないように注意してください。

妊婦特有のつわり症状で、好きな食品や決まった味付けしか受け付けないときや、逆に食べ過ぎてしまうときは塩分や糖分を制限して乳酸菌まで不足しないようにしたいです。栄養バランスを考えることが困難なら、サプリメントでも乳酸菌を摂取できます。

乳酸菌のサプリメントを服用したいときは、妊婦向けサプリメントが安心です。注意書きを読んで、摂取する前に医師に相談してください。




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