冷凍母乳の保存と期間

冷凍母乳とは

冷凍母乳(れいとうぼにゅう)とは、搾乳した母乳を専用バックやタッパー等にいれて、冷凍庫で冷凍保存したものです。

冷凍されている母乳は安心だと思われるかもしれませんが、ちょっとの温度差でも母乳の中身が変化するので、十分に注意して保存しなければいけません。

赤ちゃんが低体重などの理由で、産後にNICU(新生児特定集中治療室)にいる時は母乳を直接与え続けることが困難になります。このような時は、授乳をしないとママの乳房も張って乳管が詰まってしまったり、母乳の生成に支障をきたします。

赤ちゃん自身もママの母乳を飲むことができないので、ママは搾乳した母乳を冷凍して届ける方法があります。これで入院中もママの母乳を飲むことができます。

他にもママが職場復帰や様々な理由で、赤ちゃんと離れる時間がある場合、冷凍母乳があれば赤ちゃんに母乳を与えることができます。

ママの乳首が傷ついていて赤ちゃんに哺乳させることが困難な時、前もって搾乳したり冷凍母乳を用意しておけば授乳できない状況でも母乳を与えることができます。

母乳の冷凍方法

母乳を冷凍するには、先ずは母乳を搾乳します。搾乳器の場合は、消毒して清潔な搾乳器を使用します。手で搾乳する時は消毒済の哺乳瓶に母乳を入れます。

その後、1回の授乳量を冷凍母乳バッグに入れて冷凍庫で保存します。冷凍母乳バッグには日付と時間、保育園や病院に預ける場合は名前も必ず記入します。

母乳は、冷凍中も匂いや埃の侵入を防ぐ必要があります。冷凍庫では保存容器やバッグをビニール袋やジップに入れて予防します。

冷凍母乳バック

母乳を冷凍する際には、冷凍母乳バックが便利です。バックによって母乳量が示されているので保存しやすく、解凍後も赤ちゃんに飲ませる量が一目でわかります。

冷凍母乳バックは各メーカーから発売されていますが、自分が保存しやすい大きさを選びます。一緒に保冷剤を用意しておくと、移動時にも低温維持に役立ちます。

冷凍バッグに入れる時は、均一に解凍できるように平たく薄めに形を整えます。哺乳瓶で冷凍保存する場合は口をしっかり閉めます。

冷凍母乳と哺乳瓶

哺乳瓶で保存する時は、冷凍庫に入れておくことができ、解凍時にぬるま湯に浸けやすい哺乳瓶を使用します。

哺乳瓶にひび割れや亀裂が入っている時は、母乳をいれることができません。解凍時に亀裂が広がったり、亀裂から雑菌が侵入する心配があるからです。

哺乳瓶で保存する際は乳首部分は取り外します。市販のチルド専用のキャップでふたをするほうが密閉度が高くなります。

哺乳瓶にも搾乳して冷凍した日付を紙に書いて貼り付けます。誰が冷凍庫を開けても分かるようにしておきます。

冷凍母乳の保存期間

冷凍母乳は1ヶ月の保存が可能だと言われています。しかし季節や冷凍庫内の環境、温度など環境に左右されるものです。1ヶ月は最長期間と考えて2週間以内に飲ませることが衛生的です。

冷凍してあるからといって長く保存して後回しにするよりは、どんどん飲ませてあげましょう。冷凍庫の開け閉めや、気候によって冷凍しているものの鮮度は日々変化していきます。

冷凍母乳がなくなって、また冷凍母乳が必要だと判断したら新たに作るようにします。貯めこんで保存期間が長くなっていくと、母乳の新鮮さが失われてしまうと考えてください。

冷凍母乳の解凍

冷凍母乳の解凍は、一気に熱して解凍するよりもゆっくり解凍させることがコツです。特に熱しすぎて母乳を沸騰させると栄養素バランスが大きく変化してしまいます。

冷凍母乳の解凍は、まず冷凍庫から出した母乳バッグを流水に当てます。時間に余裕がある時は少し自然解凍させますが、夏や気温の高い時期は解凍してから飲ませるまでに時間がかかるので衛生面を考えて早く解凍できる方法を考えます。

解凍はぬるま湯で、湯温は30?40度の人肌程度で浸ける時間は20分以内です。熱しすぎて母乳を沸騰させないよう気をつけましょう。冷凍すると母乳は黄色みが強くなりますが期限内なら問題ありません。

沸騰させたお湯は冷ましてぬるくなってから解凍させます。電子レンジ、鍋に入れて直火で解凍することは避けます。母乳に殺菌が入ったり、鮮度や栄養成分が損なわれてしまいます。

解凍できたら27度程度のぬるい状態で、授乳します。解凍後の温度は十分に確認して赤ちゃんが火傷をしないように気を付けます。ガラスの哺乳瓶は持つ部分も熱くないか、気を付けてください。

冷凍母乳は解凍後は早めに飲ませます。遅くても冷蔵庫に保存して24時間以内に飲ませることが衛生面・栄養面でも安心です。飲ませることができなかった場合は破棄して新たに母乳を用意しましょう。

冷凍母乳の注意点

・冷凍母乳と粉ミルクを混ぜないこと。
・解凍に電子レンジや直火は使用しないこと。
・1度冷凍して解凍した母乳を、再び冷凍させない。

・解凍して温まった母乳は冷蔵保存しないで12時間内に飲ませる。
・解凍後の母乳は脂肪分が上にいくので、よく振ってから飲ませる。
・1度解凍して赤ちゃんに飲ませた母乳は、残っても破棄します。






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