花粉症の症状と発症

春先になると「花粉症」という言葉をいやでも耳にするようになります。妊娠を望まれている方や妊婦さんは、くしゃみやせき込むといった症状により、お腹に圧力をかけてしまうことが心配です。妊娠前に花粉症にならなかった人も、突然、今年から花粉症になることがあります。全国で花粉症状が流行する前に、早めに花粉症の知識と対策を考えてみましょう。

花粉症とは

スギ花粉

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が飛散することで、私たちの鼻やのどの粘膜に刺激を与えて、くしゃみや鼻水、鼻詰まりなどのアレルギー症状を起こすことです。

鼻粘膜に影響が出ると季節性アレルギー鼻炎。目に影響が出ると季節性アレルギー結膜炎と診断されます。症状が皮膚に認められると、花粉症皮膚炎と診断されます。このように、症状が診断される箇所は人それぞれなので、個々に見合った対策と治療を考えなければなりません。

花粉症の症状

花粉症の症状は、妊娠してもしていなくても同じように発症します。しかし、妊娠を機に花粉症が始まったりと、急に症状がでるケースもあるので、今は症状がなくてもずっと花粉症と無縁でいられるかは分からないのです。

ちなみに朝起きてすぐにくしゃみを連発したり、目が覚めて急に症状がでるのを「モーニングアタック」と呼びます。これは就寝中に体内に入った花粉による影響です。

くしゃみ、鼻水

一般的なのは風邪のくしゃみと違い、反発性のある連続したくしゃみが特徴的ですが、花粉症を意識していない人は風邪症状と勘違いしがちです。寒くもないし熱もなく健康状態が良いのに、急に連続したくしゃみが出始めたら、花粉症のくしゃみかもしれません。

花粉症の鼻水は水溶性で、ドロドロしていない水っぽい鼻水が特徴です。風邪をひいた時の黄色っぽい鼻水と違って、花粉症の鼻水の色は無色透明です。高熱も出ないし、体が冷えていないのに鼻水が2週間程止まらない時は花粉症の症状の可能性が高くなります。

喘息の素因をお持ちの方は、鼻やのどに花粉症の症状が出ると喘息症状を引き起こしやすくなります。季節の変わり目でもあるこの時期、いつもと調子が違う時は要注意。

くしゃみをする際、鼻をすすったり、かむ際はお腹に力が入るものです。くしゃみを頻繁にしているとお腹が張る日もあります。妊娠中はなるべく腹部に力を入れず過ごすことが大切、鼻はティッシュを詰めてふき取ったり、自分なりに腹部に力の入りにくい方法を考えてみましょう。

目の痒み、涙目

花粉症の症状が目に現れると、無性に目が痒くなったり涙目が続きます。特に目の痒みは、こすらずにはいられない程の状態になりやすく、目の周りの皮膚は薄いので赤みを帯びたりヒリヒリしがちです。

症状が目立つと、コンタクトレンズは使用できなくなります。たとえコンタクトレンズを装着できたとしても、痒くて目をこすっているうちにコンタクトレンズが目の表面を傷付ける可能性があり危険です。目が充血している時は、特に眼鏡に切り替えることをお勧めします。

目の症状はくしゃみや鼻水の症状が、風邪症状なのか花粉症なのか判別する時に一役かいます。風邪ならば目が異常に痒くなることは、まず無いでしょう。ですから、くしゃみや鼻水に加えて、目の痒みや涙目の症状がある時は花粉症の疑いが強くなります。

ちなみに通年を通して目が痒い場合は、花粉以外のアレルゲンがあるかもしれません。ダニやほこりなどのハウスダストが原因の場合は、通年性アレルギー結膜炎と診断されます。特定の季節にだけ症状が出る場合は季節性アレルギー結膜炎と診断され、花粉が原因に考えられます。

花粉症の発症時期

花粉症と言えば春の代名詞になりつつありますが、実は花粉は通年を通して飛散しています。ただ花粉症の症状が多く出るのが春なのです。年が明けた1月から徐々に花粉症の症状が出始めるので、慣れている人は年明け早々に花粉症対策を実行している程です。

例えば、東京都福祉保健局によるとスギ花粉が継続して飛散するのは例年2月中旬だそうです。しかし、その前から徐々に花粉は飛散し始めるので、敏感な人は1月後半から症状が出始めてもおかしくはありません。

花粉症の検査

妊娠中に花粉症になったら、体調の良い時に診断をお願いしましょう。鼻やのどの症状は耳鼻科、目は眼科です。アレルギー検査は症状が出ている時が良いので、症状が治まらない状態で診断します。一般的なアレルギー検査は血液検査が挙げられますが、花粉症特有の検査もあります。

皮膚検査は原因となる花粉成分を皮膚に付着させます。目の場合は、ブラッシュサイトロジーと呼ばれるブラシで目やにや眼脂を採ります。それを顕微鏡で観察して、アレルギー原因となる種類の白血球がないか調べます。

または花粉成分を含んだ液を点眼して、症状の有無を確認します。これは陽性の場合は辛いので、妊娠中はよく相談しましょう。

検査自体は胎児に影響はありませんが、妊娠中は特に疲れやすいものです。また、診察時に他の病気が移ることも心配です。診断をお願いする時は、比較的空いている時間を選ぶと安心です。

花粉症情報に敏感に

花粉症の情報は、テレビでも毎日の天気予報と一緒に提供されています。その日の天気や風邪の強さなど、毎日状況が変化するからです。天気予報をチェックするように、花粉情報も取り入れましょう。

他にも各地域の衛生・保健局では花粉情報を特集している場合があります。自分の生活している地域の花粉症の情報を知ることができます。

東京都福祉保健局

厚生労働省:花粉症特集




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