つわりの吐き気

妊娠初期のつわりが原因の吐き気の症状と、実践しやすい対処方法をわかりやすく紹介します。つわりによる嘔吐は一時的な症状ですが毎日続くと水分不足や疲労が心配です。

嘔吐の仕組み

なるべく避けたいつわりの嘔吐がどうやって起こるのか、簡単に説明します。つわりによる嘔吐の原因は、ホルモンバランスの変化や体内がアルカリ性から酸性に傾くことなどが挙げられていますが、確実な原因は未だに解明されていません。

嘔吐は、口から入れた食物や水分が胃で吸収されずに、食道を逆流して吐きだされることです。つまり、「何らかの刺激」をうけて反応すると通常は口から胃に下がるのに、反対に胃から口に押し返されてしまうのです。

この「なんらかの刺激」に敏感になるのが、妊娠初期のつわり期です。しかも嘔吐の原因がウイルスなど薬で治療できるものではないのも、吐きづわりの特徴です。

においが原因の嘔吐

エコー写真

・特定のにおいに反応して嘔吐。
・症状が続くと対象のものを見るだけで不快感。

においが原因の嘔吐は通常でもありますが、「くさい」「腐ったにおい」「生臭い」などといった多くの人が不快感を表すにおいに反応する吐き気とは、ちょっと違います。

炊飯器の蒸気や、ご飯の炊けるいいにおいも妊娠初期は苦痛です。ご飯の湯気で気分が悪くなって、妊娠に気がつく人がいるほど多くの妊婦さんが経験しています。

他にも普段なら食欲をそそるコンビニのおでんのにおいも、気になると店内に入ることができない妊婦さんもいます。同じように湯気のでるお鍋料理や揚げ物も、調理から近寄れないことがあります。

あとは女性ならではの化粧品や香水、石鹸まで苦手になることがあります。これらは毎日使用するものですが、特に顔や上半身に使用すると、吐き気ですぐに洗い流したくなります。

意外と少なくないのがパパの整髪剤や香水、タバコのにおいだけでなく体臭まで気になってしまうケースです。なかなか「近寄らないで」とは言えませんが、気分が悪くなってしまうことがあります。口を抑えると相手を傷つけるので、困ってしまいます。

胃が圧迫される逆流嘔吐

・胃が下から持ち上げられる感じ。
・一度に沢山食べることが困難。

妊娠すると子宮の中は、赤ちゃんが育つ赤ちゃん部屋となります。でも、今までは空っぽだった場所に赤ちゃんがやってくるので、子宮は赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ大きくなります。

子宮が大きくなるとその上の胃が持ち上げられます。胃が持ち上げられると圧迫されて、口から入る食物を押しあげることがあります。これが吐き気です。

胃の形が変わるので、沢山食べると受け入れきれなくなります。ここに苦手な臭いや空間が加わると、すぐに嘔吐してしまいます。

食事が消化されない嘔吐

・何を食べても食後に嘔吐感がある。
・嘔吐してしまうので便秘になりやすい。

つわりの嘔吐が頻繁に続いたり、食欲が減退して食べる量が減ってくると、食物が胃で消化されることが少ないので便秘になりがちです。

水分も受け付けない場合は便秘の進行が進みます。通常は食事が消化されないで嘔吐するのは、食品が腐っていたり体に合わない時です。

でも、つわりが原因の吐き気は食物の鮮度やアレルギーに問題がなくても、吐きだしてしまいます。だから消化するものが少なくて、すぐに空腹になってしまいます。

水分不足に要注意!

つわりによる嘔吐では、せっかく栄養バランスを考えた食事でも嘔吐してしまうことがあります。「栄養不足になるのでは?」と不安ですが、それよりも水分不足が深刻です。

嘔吐を繰り返しているうちに、以下の症状がでてきたら水分不足の警報が出ています。悪化すると点滴治療や入院になるので、自分で早めにチェックしましょう。

・嘔吐物がなく胃液を吐いている。
・喉が痛い、乾いた感じがする。
・尿や便が少ない。便がコロコロ固い。
・頭痛やめまいが頻繁になる。
・目がうつろでボーッとしがち。
・肌がカサカサでハリがなくなる。

こんな症状が出ていたら、少しずつ水分補給を増やしてください。体がフラフラしている時は、早急に医師に相談してください。

妊娠中の栄養は食事が基本ですが、カプセルや錠剤になった栄養剤でも補うことができます。妊娠後期になると鉄分不足が目立つので、病院から鉄剤を処方されることもあります。

でも、水分は自分で摂取しないことには不足してしまいます。ストローで少しずつ飲んだり、氷にして口に含んだり、自分の好きな方法で水分摂取を心掛けてください。

嘔吐のあとは胃が弱っています。少し休憩させてあげましょう。脱水症状を気にして一気に水分を飲むと、さらに胃腸を刺激することがあります。

あると便利なもの

吐き気が目立つ時期に持ち歩いてほしい、便利なものを紹介します。

マスク

口と鼻をカバーすることで、嘔吐の原因になりやすい臭いを防ぎます。でも、完全に防げるわけではないので気をつけましょう。

タオル

万が一、嘔吐感が発生した時に口を押さえることで、移動する間の嘔吐を抑え込みます。ハンカチよりもタオルの方が汚れも拭きやすいので安心です。

車酔い用のエチケット袋

車酔い用に簡易の汚れ袋があります。もしも洗面台やトイレまで距離がある時や、見当たらない時に使用できます。100均でもみかけます。

アメやガム

もしもアメやガムが大丈夫なら、嘔吐後の口内をサッパリさせるために持ち歩いてください。





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