Fourth Month of Pregnancy

妊娠中のペットとの接し方

妊娠4ヶ月に入る頃には、つわりも落ち着いてくるので出産までの生活を見直す機会です。家族の一員でもあるペットが妊婦や赤ちゃんにどんな影響を与えるのか知っていますか?妊娠中のトキソプラズマやアレルギーなどの注意点についてわかりやすく説明します。

どうしてペットはダメなの?

妊婦とトキソプラズマ

妊娠すると「もうペットは手放さないと」「室内にペットをいれないように」と言われることがあります。家族の一員として育てている側にとっては、とても傷つく言葉です。どうして妊娠した途端に、ペットが邪険に思われるのでしょうか。

このようなことを話す人は、ペットが母体や赤ちゃんに悪い影響を及ぼすのではと、以下のポイントを心配しています。

・細かい抜け毛が常に落ちて不衛生。
・ペットにつくノミやシラミが心配。
・トキソプラズマの感染が心配。
・赤ちゃんの喘息やアレルギー原因になりそう。
・赤ちゃんを傷つけるのではないか。

つまり、心配されている点を改善していけばペットとの生活を続けることは、充分考えられます。お腹が大きくなってから、出産後からでは忙しくてペットとの生活習慣を見直す時間も少なくなります。上記の心配されやすいポイントを、今のうちに見直しましょう。

トキソプラズマ症

トキソプラズマ症

ペットと妊婦が生活する上で、知ってほしい感染症が「トキソプラズマ症」です。トキソプラズマ症は、トキソプラズマという原虫がペットから人間の血中に感染する感染症です。

トキソプラズマという原虫の最終宿主は猫です。猫だけに注意すれば良いというものではなく、半数以上の犬にも寄生していると考えられています。

このトキソプラズマに感染する時期が問題です。妊娠する1年前に感染していた場合は、もう赤ちゃんへの影響は問題ありません。でも、妊娠中に初めて感染した場合は、胎盤を通して赤ちゃんに影響を与えかねません。特に妊娠初期が影響を受けやすいそうです。

具体的には先天性トキソプラズマ症という症状が胎児に発生します。感染しても発症しないこともありますが、発症する人としない人の違いは明確にされていません。発症した場合、赤ちゃんには脳症や水頭症が確認されています。

ちょっと困るのは、症状が微熱程度で終わったり、あまり目立った症状悪化がないことです。

でも、トキソプラズマは血液検査をしないと感染が確認できません。動物と接することの多い妊婦さんは知らないうちに感染していることがあります。

妊婦検診では動物と接する機会の多い妊婦さんにはトキソプラズマの抗体検査を勧められます。目視では判断できない感染症なので、当てはまる場合は血液検査を受けてください。

もう少しくわしく知りたい人はこちらへ→e-妊娠「妊娠中のトキソプラズマ」

ペットはアレルギー原因になる?

動物と過ごすことで、しばしば問題視されるのがアレルギーです。同じように動物と触れ合っていてもアレルギー疾患が出る人と、全く出ない人がいるので人それぞれです。

アレルギーの原因は様々です。動物だけではなく、食物や特定の花粉も原因になるので、動物が身近にいるからペットが原因だとは断定できません。

でも、ペットの毛やフケ、付着しているダニはアレルギーの代表的な原因の1つです。毛足の長いカーペットやソファーの隙間は毛やフケが溜まりやすく、ダニやノミの隠れ家になりやすいので注意しましょう。

妊婦はペットと暮らせないの?

トキソプラズマ

妊娠中はペットと暮らしてはいけないと決まったわけではありません。でも、客観的に赤ちゃんの健康を考えて、妊娠初期のうちにトキソプラズマの抗体検査だけは受けてください。陰性だった場合は、妊娠中に初感染する可能性があるので要注意です。

今一緒に暮らしているペットについて、処分したり家から出す必要はありません。清潔を心がけること・生肉を食べさせない等、ペットにもトキソプラズマの感染予防をしてもらいましょう。

ペットのフンはできれば妊婦以外の人が処理します。妊婦が処理する時は、素手は厳禁です。手袋やマスクを使ってください。不潔だからではなく、トキソプラズマの感染を防ぐためです。

ただ、お腹が大きくなってくるとペットのお世話が大変だったり、産後しばらくは赤ちゃんのお世話で手いっぱいになりそうだと感じたら、早めに預け先を考えておくのも大切です。

まるでペットを「菌をもっている」かのように話す人もいるかもしれませんが、そこは赤ちゃんを心配してのことだと割り切ってください。

ペットといることで精神的に落ち着いたり、出産への不安が緩和される効果もあります。ペットを無責任に捨てることは、もちろん避けてください。

今後の予定

妊娠中期以降に必要になりそうな、ペット関連の問題を紹介します。気になる項目があったら、いますぐ決定する必要はありませんが、各家庭でどうしていくか考え始めましょう。

・入院中のお世話はどうする?
・ペットの外での感染を防ぐことが可能?
・急に体調が悪くなった場合のペットの預け先は?
・新生児と一緒に暮らすための部屋作り。






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