Second Month of Pregnancy

妊娠2ヶ月(妊娠4~7週)/出血について

e-妊娠の妊婦さん向け掲示板で最も多い相談は、「妊娠初期の出血」と「胎のう、心拍の確認時期」です。

妊娠2ヶ月では胎動もなく、超音波診断でも赤ちゃんが育ってるいるか分からないことが多いからでしょう。さらにこの時期に出血が加わると、「赤ちゃんが無事?」と、必要以上にナーバスに悩んでしまう人も多いはずです。

しかし出血=赤ちゃんのピンチとは限りません。妊娠初期の出血(薄茶色のおりものも含める)は、全妊婦さんの3割~半分くらいの人が感じますが、そのほとんどの人は無事に赤ちゃんを出産していくのです。

出血の考え方

一口に出血と言っても、おりものに少量混じったものから、ドバっと大量にナプキンやトイレットペーパーに鮮血につくもの、または少量の出血が何日間もダラダラと続く場合もあります。

出血の基本的な考え方は、真っ赤で鮮血なほど危険が迫っています。逆に薄茶色や黒っぽいものは、以前の出血が後になって流れてきていることがほとんどです。

また「腹痛やおなかの張りを伴っているか?」ということが1つの判断ポイントになります。腹痛やおなかの張りがあるときには、出血がなくても「まずは安静」と考えてください。

もし出血があったときには、慌てずに清潔な生理用ナプキンをします。そして次の3つの状況をしっかり理解(メモしておくとパニックになっても安心)して、念のために病院に連絡してください。

出血のチェックポイント

おなかの痛み

  • おなかの張りを伴っているか
  • また伴っているときはどの程度の痛みなのか
  • 痛みの時間はどのくらい続いているか、またはどのくらいの間隔か

出血の量と種類

  • 出血の量はどのくらいか(数時間でナプキンを換えなければならない程か?またはおりものに混ざる程度か?)
  • どんな色をしているのか(真っ赤なのか、ピンクなのか、茶色なのか)
  • 悪臭などの臭いがあるか、または固形物が混じっているか

その他の体調の変化

  • 吐き気や嘔吐、立ちくらみや貧血、衰弱などの症状があるかどうか

診察、連絡するときは

上記のチェックポイントを的確に話してください。その際に体調の変化がある人は忘れずに告げてください。痛みもなくおりものに混ざる程度の出血のときは、次の検診を待ってもいいでしょう。

出血を感じたのが夜中でも、おなかに張りを伴うとき、あるいは真っ赤な鮮血があったときは、すぐに医師に連絡をして指示を仰いでください。

その他の場合には翌朝まで待ってから医師に連絡すればいいでしょう。そのときには安静にして入浴は控えます(出血が悪化する可能性がある)。そして翌朝に出血がなくなっていても、今後の「もしも」のことを相談しておくと安心できます。

なぜ出血してしまうのか

胎盤の形成

胎盤

胎盤を形成するときに絨毛という植物の根っこのようなものが、子宮筋層に根を生やします。そしてこのときに出血することがあり、これを「着床出血」「月経様出血」などと呼びます。

そして今後も絨毛は子宮に根を生やしているわけですから、子宮の増大や、運動(動きすぎ)などでも簡単に血管を傷つけて出血してしまうことがあるのです。

子宮の増大

絨毛膜下血腫

子宮が大きくなるにつれて胎盤が引き伸ばされたり、少し剥がれたりすることがあります。これを絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)といいますが、妊娠初期にはよく見られることで胎盤が完成される妊娠4~5ヶ月には治まるはずです。

前置胎盤

胎盤が子宮口に位置していることを前置胎盤といいます。前置胎盤はほとんど(9割)は、子宮の増大により上部に移動していきますが、そのときに出血を伴うことがあります。(もう少し妊娠週数が進んだ症状です)

出血因子

びらん

子宮内膜がただれてめくれる状態です。びらん自体はよくあることですが、少しの刺激で出血することがあります。

ポリープ

小さなイボのような良性の腫瘍です。特に問題がないことが多いですが、少しの刺激で出血することがあります。

膣炎

子宮頸部や膣内が軽い炎症を起こして出血する場合があります。この場合は薬を処方されることも多く、安静と言われるケースもあります。

子宮粘膜の充血

妊娠中には多くの人が粘膜の充血が起こりやすく、些細なことで出血しやすい状態になっています。そのため原因不明といわれる出血もあります。

外部からの圧迫

内診した後や、仲良しの後、その他、運動や無理をしたときに出血することがあります。その理由のほとんどが単独で起こったものではなく、上記の原因のいずれかに当てはまるはずです。

しかしこの場合は無理は禁物で、同じことをすれば出血を繰り返す可能性があると考えてください。特に出血に気づきながら、仕事や家事で無理を続ける人がいますが、これは大変危険なことです。

切迫流産

流産に進行する可能性(激しい出血や腹痛)があるときを切迫流産と言います。切迫流産と診断されても、赤ちゃんの心拍が確認されていれば、ほとんどの場合はその後に無事に育ちます。

もし切迫流産と診断されたら、医師から言われた行動の制限をしっかり守らなければなりません。治療は止血剤、おなかの張り止め、抗生物質、点滴などがありますが、切迫流産の1番の治療法は「安静」です。

妊娠初期の流産

出血で1番恐ろしいことは流産です。流産とは赤ちゃんが子宮外に流れてしまうことで、全妊娠の15%程度の頻度で起こる決して他人事ではない出来事です。

しかし今あなたが激しい出血や腹痛(強いおなかの張り)がないのなら、流産のことは考えないでください。妊娠初期の流産のほとんどは染色体異常などの避けられないもので、このことについて今は考えるべきではありません。(考えることで必ず不安が増えます)





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