Second Month of Pregnancy

妊娠2ヶ月(妊娠4~7週)/妊娠についての不安

太りすぎている

肥満体型でも多くの場合は無事に出産できますが、今あなたがやるべきことは2つあります。1つは出産までの体重増加量を医師と話し合って、そのスケジュールに沿った体重管理を心がけるいうことです。

そしてもう1つはリスクのない出産を目指して、「太りすぎが何故、妊娠に影響するのか」を勉強することです。

太りすぎは妊娠糖尿病や高血圧などの合併症が起こりやすく、難産や帝王切開などの可能性も増えます。リスクを減らすためには体重管理のほかにも、タバコやアルコールなどの妊婦に危険なことは、いっさい止める必要があります。

今まで太っていた人が、急に生活改善を心がけることは何よりも苦痛かもしれません。しかし今はもう、あなただけの身体ではありません。たまにはストレスに負けてしまうこともあるでしょう、しかしこれは自分への挑戦だと思って何度でもトライしてください。

過去の中絶

妊娠初期の中絶が今回の妊娠に与える影響はまずありません。ただし妊娠中期(14~21週)の中絶は、早産、子宮頸管無力症、子宮壁の損傷などの可能性がわずかにあります。

いずれにせよ医師に中絶経験を伝えておくことで、予測できるトラブルを早めに対処していくことが可能になります。医師は秘密を守る義務があるので、信頼することが大切です。

また「過去に中絶経験があるからこの子が幸せになれるだろうか?」と考える人もいるようです。しかし過去の中絶には事情があり、やむを得ずに決断したことでしょう。以前の中絶を今回の妊娠と重ねることこそ、これから生まれる我が子に失礼なことです。

薬を飲んでいた

薬が赤ちゃんに1番影響してしまうのは、赤ちゃんの体が急速に形成される「妊娠4~8週」です。それ以前に飲んだ薬ならば、まず影響はないと考えていいでしょう。

名称最終月経後の日数
絶対過敏期35~50
相対過敏期51~84
比較過敏期85~112
潜在過敏期1~34/113~280

タバコを吸っていた

何かしらの影響がありそうですが、妊娠前のたばこが赤ちゃんに影響するという明確な証拠はありません。ただし一度妊娠してしまえば、たばこは赤ちゃんにとっても母体にとっても悪影響ばかりです。

「たばこが赤ちゃんによくない」とは、ほとんどの人は知っています。そして多くの人が禁煙に成功しているでしょう。しかし先輩ママの「私は吸っていたけど平気だったよ」などの言葉を聞いて、止められない人もいます。

もしたばこを吸っていても、無事に赤ちゃんが生まれる確率のほうが高いのは事実です。しかしもう1度よく考えてみてください。あなたのたばこが原因で、取り返しがつかなくなったときのことを。

アルコールを飲んでいた

たくさんの人が妊娠に気づかずに、「アルコールを飲んでいた」と口にするようです。しかし妊娠超初期のアルコールが赤ちゃんに影響することは、まずないと言われています。

大切なのはこれからの生活でお酒を飲まないことです。赤ちゃんがアルコールを排出するにはママの2倍の時間がかかります。もしあなたが泥酔してしまったら、赤ちゃんはその倍も「ぐてんぐてん」になっています。

レントゲンを撮ってしまった

レントゲンが赤ちゃんに与える影響はまずありえません。また月経開始から10日までのものなら何も問題がありません(10日ルール)。

胎児が影響があるとされる放射線被爆量

影響受精後しきい線量(mSv)
死亡0~9日50~100
奇形2~8週100
精神発達遅滞8~25週120~200

*参考/日本医師会雑誌

胎児がレントゲンで受ける被爆線量

通常のX線検査最小平均最大
上部消化管1.1.5.8
腹部1.42.94.2
注腸造影6.81624
経静脈性尿路造影1.73.610
腰椎1.73.510
骨盤1.11.74
頭部<0.01<0.01<0.01
胸部<0.01<0.01<0.01
胸椎<0.01<0.01<0.01

CT最小平均最大
腹部8849
胸部0.060.60.96
頭部<0.005<0.005<0.005
腰椎2.4.8.6
骨盤252679

*参考/ICRP(国際放射線防護委員会)

前回の妊娠

過去の出産経験が本当に辛かった人もいるでしょう。それはマタニティブルーだったり、悪阻だったりお産だったり、合併症だったり、夫婦仲のことかもしれません。

しかし妊娠は独立事情であり、前回と同じになることのほうが珍しいぐらいです。以前より少し年を取ったので、ホルモンバランスも変化しています。また上の子供がいるので、妊娠生活が忙しくなるでしょう。

時間がたくさんあって周りもサポートしてくれた前回より、ドキドキと不安も少なく妊婦がつまらないと感じるかもしれません。しかしそれは試してみないと分からないことで、「今回は妊娠生活が楽しめた」と言う人もいます。

高年初産

日本産科婦人科学会では、35歳以上の初産婦を高年初産婦と定義しています。高年初産にはリスクがあると言われますが、そもそもリスクのない妊娠など初めから存在していないのです。

そして妊娠を望む35歳以上の女性にとって、最大のリスクは「受精能力の低下のために妊娠の確率が低い」ということなのです。あなたは今妊娠しているのです、自信を持って自分の身体を信じてください。

高年初産で1番心配されるのはダウン症の確率でしょう。ダウン症の赤ちゃんが生まれる確率は、20歳なら10000分の1、35歳なら1000分の3、40歳になると100分の1程度と言われています。

出産時母年齢頻度(出産1000対)危険率
全体1.51/650
30歳1.41/700
34歳2.01/500
35歳2.21/450
36歳2.51/400
37歳4.01/250
38歳5.01/200
39歳6.51/150
40歳10.01/100
41歳12.51/80
42歳16.51/60
43歳20.01/50
44歳25.01/40

*参考 日本母性保護産婦人科医会

またダウン症を予防することは出来ませんが、出生前診断を受ければダウン症かどうかを確認できます。その他にもいろいろなリスクはありますが、医学の飛躍的な進歩のおかげで、昔とは比べ物にならない程、赤ちゃんを無事に出産する確率は増えています。

子宮筋腫

子宮にできる良性のこぶ(腫瘍)のことを子宮筋腫といいます。子宮筋腫があっても通常は何も問題がなく、ほとんどの妊婦さんは無事に出産をしていきます。

ただ筋腫の大きさや、出来た場所によっては、流産、早産、逆子、その他の合併症、帝王切開になることが「ごくまれに」あります。しかしイタズラに神経質になるべきではありません、医師が「大丈夫だ」と言ったときには、まず大丈夫なはずです。

体外受精

通常の体外受精でも凍結胚でも、健康の赤ちゃんが生まれる確率は普通妊娠と全く変わりません。また体外受精は流産率が高いというデータも、普通よりも早い時期に妊娠が確認できることが大いに関係しています。(通常は初期流産に気づかない人が多いから)

最初の何週間かは妊娠率をあげるために「黄体ホルモン剤」を投与されているかもしれませんが、その後には他の妊婦さんとほぼ同じ経過をたどるはずです。

ただ多胎妊娠(体外受精の5~25%)が確認された場合は、トラブルの知識と医学的管理をしっかり見につけていくことが必要になります。

シングルマザー

何かしらの事情があってパパがいなくても、妊娠、出産、育児の全てを1人で乗り切る必要はありません。あなたの心を許せる家族や友達に協力してもらって、時には父親代わりになってもらうのです。

あなたは他のママよりも、少し早めに強い母親になる必要があるでしょう。しかしあなたの悩みや不安を、絶対に1人で抱え込まないでください。

今まで仲のよかった友達でも、赤ちゃんの理解が少ないようなら今は近づかないべきです。その場合は、病院や地域の母親学級などに参加して、新しい友達を探す方法もあります。

また同じ悩みを持つシングルマザー同士で積極的に話し合ってみましょう。地域の支援団体や、インターネットでも交流の場がどんどん増えていますので進んで参加することをお勧めします。

STD(性感染症)

陽性反応が出てから初めて病院に行ったら、妊娠の確認とともにSTD(性感染症)と言われる人も少なくないはずです。(または潜在性のヘルペス)

STD(性感染症)は、自分が感染に気づいていない人が多く、本来は不妊の原因になることもあります。幸いにも妊娠が確認されていれば、簡単に診断できて治療をしていくことも難しくはありません。

放っておくと出産時に産道を通じて赤ちゃんが感染してしまうことがあるので、パートナーと共に早めに治療していくことが大切です。





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