基礎体温と月経周期で解ること

基礎体温測定をしていれば、「生理の時期」「排卵日の有無」「妊娠の可能性」などが予測できるようになります。また月経周期を注意深く観察してみると、今まで悩んでいた様々な症状との関係が見えてくるかもしれません。

おりものの変化

子宮頸管粘液(おりもの)は、月経周期と大きく関わりあっています。一般的に「おりもの」の量は排卵に向かって増えていき、排卵を過ぎると減少していきます。

生理が終わる頃になると、粘度の強いベタベタした「おりもの」が出始めます。そして排卵直前になると「おりもの」の量はピークに達し、粘度が少ないよく伸びる(糸を引く)卵白のような感じに変わります。

排卵が終わり体温が上がり始めると「おりもの」の量は一気に減少して、その後に生理を迎えることになります。もし妊娠していれば「おりもの」の量は再び増えていきます。しかし「妊娠の兆候」としてはそれほど当てはまるものではなく、妊娠5~6週くらいから「おりもの」が増える人が多いでしょう。

注意することは「おりもの」は、あくまで参考程度で、人それぞれ「個人差がある」ということです。妊娠を気にしている人は「おりもの」を気にしすぎる傾向があります。一般的には上記の症状が出やすいですが、当てはまらない人もたくさんいるし、それは異常でも何でもないのです。

子宮頸管粘液をもっと詳しく

卵胞の直径が10mmを越える頃になると、卵胞からエストロゲンが急激に分泌されるようになります。その結果、頸管内膜上皮に作用して頸管粘液が分泌されるようになります。

その時期は排卵の約5日前で、最初は0,05ml程度の粘度の高いものですが、その後に1日0,1ml程度の割合で増加していきます。

日にちが経つにつれ白濁で粘度が強かった頸管粘液が、透明で水様性の粘度の低いものに変わります。そして0,4mlを超えると、まさしく排卵直前(卵胞の大きさは18~20mm)で人によっては膣や外陰部に漏れ出すこともあります。

頸管粘液はアルカリ性に保たれていて、乾燥させるとシダ状の結晶が見えます。この子宮頸管粘液に異常があり赤ちゃんを授かれないことを頸管性不妊といい、不妊カップルの5~10%と考えられています。

PMS 月経前症候群

PMS(Premenstrual syndrome)とは、月経前に現れる心身の不快症状を言います。誰しもPMSを多少なりとも持っていて、生理前にイライラしたり、全身がむくんだり、胸が張ったり、頭痛や腰痛などと、あげればきりがありません。

はっきりした原因は解明されていませんが、自律神経とプロゲステロンが大きく関係していると考えられています。生理が始まる1週間前にPMSに悩まされる女性は多いでしょう。

月経困難症

生理痛がひどく、生活に支障をきたす(寝込んでしまう)程の症状を月経困難症といいます。生理は子宮内膜が剥がれ落ちることによって起きますが、そのときに子宮頸部や内膜に発育不全があると痛みを感じます。

また成熟した女性だと、子宮筋腫や子宮内膜症が考えられます。とくに今まで何ともなかった人が、急に生理痛がひどくなったときには注意が必要で、この場合は病院に行くことをお勧めします。

排卵痛

基礎体温の低温相から高温相に変わる排卵時期に、下腹部に痛みを感じることがありこれを排卵痛といいます。排卵痛の原因は、排卵直前の卵胞に液体(卵胞液)が充満して圧迫されることによって起きます。排卵痛を感じる人は10%程度と言われ、やがて排卵すれば痛みはなくなります。

不正出血

生理以外に出血することを不正出血と言います。不正出血にはさまざまな原因がありますが、妊娠と関わりがあるのは次の3つです。

排卵出血

排卵時期に10%程度の割合で出血する人がいます。原因はピークだったエストロゲンが減少することによって、ホルモンバランスの変化から子宮内膜が剥がれ落ちることです。

着床出血

妊娠していると、受精卵が着床するときに子宮内膜を根を生やすために出血することがあります。着床出血の時期は排卵後から約1週間後で、妊娠した人の10~20%程度の人が感じます。

次の生理予定日頃の出血

妊娠していると次の生理予定日頃にホルモンバランスが崩れて、内膜が剥がれ落ちることがあります。妊娠が成立することによって、本来分泌が終わるはずのプロゲステロンが持続されるのが大きな原因です。




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