無排卵周期症(無月経)

基礎体温が高温と低温の2相にならずに、1相性のものを無排卵性周期と言います。基礎体温を測っていないと無排卵性周期を見つけることは難しく、からだに異常がないと思い込んでしまう人も多いようです。

基礎体温

1ヶ月に何度も生理が来る頻発月経の人や、逆に月経周期がとても長い稀発月経の人は無排卵性周期の可能性が高くなります。

排卵はありませんので妊娠する可能性はありません。無排卵性周期を放置していると卵巣機能はますます低下して、無月経になりその後に排卵することが難しくなります。

毎周期に無排卵のことを持続無排卵周期症といい、ときどき無排卵周期になることを散発無排卵周期症と呼びます。また18歳になっても初経がないものを原発性無月経といい、これまであった月経が3ヶ月以上来ないものを続発性無月経といいます。

無排卵性周期の原因

無理なダイエットや強いストレス、激しい運動をしている人が無排卵性周期になりやすく、脳や卵巣からのホルモン分泌が正常に機能しないために無排卵を引き起こします。

また生活習慣が不規則な人にも起きやすく、寝る時間や睡眠時間がバラバラ、食生活も1日1回だったり暴飲暴食を繰り返す、あるいはヘビースモーカーの人も無排卵性周期の原因になることがあります。

排卵に関わるホルモン

  • LH(黄体形成ホルモン)
  • FSH(卵胞刺激ホルモン)
  • PRL(プロラクチン)
  • エストロゲン
  • テストステロン
  • プロゲステロン

視床下部や卵巣から分泌されるこれらのホルモンの数値が、高すぎたり低すぎたりすると排卵障害を引き起こすことがあります。

生理不順と無排卵性周期

51日以上の稀発月経の30%、19日以内の頻発月経の60%が無排卵とされます。原因として高プロラクチン、多嚢胞性卵巣症候群、性腺障害、視床下部や下垂体の機能低下などが疑われます。

無排卵性周期の治療

排卵を起こさせるために薬物療法をしていきます。クロミフェン療法が一般的で、排卵誘発剤を生理が終わった頃から服用し卵胞が成長するのを助けます。

また排卵が難しいときには月経周期を整えるために、ピルや黄体ホルモン剤を服用して人工的に生理を起こさせます。月経周期を整えることで卵巣機能の自然な回復を期待します。

よくある質問

低温のまま生理が遅れた場合、妊娠の可能性はありますか?

基礎体温の測り間違いさえなければ、妊娠の可能性はありません。妊娠すれば黄体ホルモンの作用で、基礎体温は必ず高温状態になります。

無月経

今まであった月経が、3ヶ月以上来ないことを続発性無月経と言います。(月経周期39日から3ヶ月未満を稀発月経という。通常は25日~38日)

プロゲステロン(黄体ホルモン剤)を投与することによって人工的に生理が起こるものを第1度無月経、それだけでは生理が起こらない重度なとき(プロゲステロン+エストロゲンを投与)を第2度無月経と言います。

無月経の原因

原発性無月経

18歳になっても初経がないもの。染色体異常、性分化異常症、性器奇形などが考えられます。

続発性無月経

今まであった月経が3ヶ月以上ないもの。排卵障害を伴うことが多く、以下の原因が疑われます。

高プロラクチン血症

乳汁を分泌するホルモン「プロラクチン」が高値になり、排卵を邪魔する疾患です。

視床下部性無月経

視床下部から分泌されるゴナドトロピンの分泌障害によって起こります。極端なダイエットや心身のストレスもこれに当てはまります。

下垂体性無月経

下垂体腫瘍や手術、外傷、放射線治療などによって下垂体に障害が起こっている疾患です。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

卵胞が嚢胞状(液体が入った小さな袋がたくさんできる)になってしまい、卵巣の表面が硬くなってしまう疾患です。

卵巣性無月経

早発閉経などによって、卵巣内に原始卵胞(女性が元来持っている卵)が認められない疾患です。

子宮性無月経

繰り返しの人工中絶や流産手術によって、子宮内膜に癒着が起こり無月経になったものをいいます。




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